ニャロメへの試練。
さて、とてつもない災難から無事帰還してからである。。

ニャロメ『…………(なにこれ。)』
???『…………(…………)』

ニャロメ『……くんくん……』
???『…………』

???『…………』

???『…………?』
「か……かわ(;∀;)…!!!(小声)」

???『…………(じっ)』




お互いの匂いを確認して、、その瞬間。
『『ハーッ!!!』』
「……(;・∀・)……はぁ〜……」笑
そりゃそうである。一方はずーっと1人っ子。自由気ままに過ごしてきた、ここはニャロメの城である。(家の中で『ハーッ、シャーっ!』だの言ったこと無かったので、もしかしたらニャロメは言わないのではないかと少し期待していたが……そんな事はなかった。)
ニャロメ『ぁあ!?誰や、ワレ!!!』的な。
一方は野良猫。今日1日波乱すぎて、何が何だかきっとわからない状況。やっと静かにはなったところで、お母さんでもない何だかわからんデッカイ猫がいきなり覗いてきたのだ。
???『ここどこ!あなた誰!!!』的な。

たん!

ぐっ!めりめり……。
「……ニャロ……笑。。」
まるで、出て来んな!と言っているような( ¯―¯٥)

このピリピリ顔である。。明らかに不満そう……笑。。
『…………(ご主人、これはどういう事や。)』
でもわたしたちには時間がない。今日(もう夜になってしまったし)明日で2匹だけにしても大丈夫かどうかを、確認しなければならない。
仲良くなってくれたらとっても嬉しい。。この短時間では、ほぼムリだろうが(;´Д`)……相性が悪くないことを願うしかない。
まぁやってみなければわからないのだ。とにかくニャロメが何と言おうと、子猫を出す。

隅っこを見つけたらすっ飛んで行った。さすが野良。

???『…………(何よ。)』
わたし「…………!生意気そうな表情がこれまた……たまりませんです!!!」
母「何いってんの。笑」

『…………』

『…………』

『……みっ!(カシカシうるさいわね!)』

『みぅっ!(なんなの!)』
「…………っ!!!(か、、かわいーー!!!)」
まだ、怖いみたい。
ニャロメが来た時よりも1回りまた小さい。持った感覚も、重さがほぼ無い。
しかし野良の子。身体能力と機敏さはなかなかレベルが高く、何というか頭脳派な印象。。
母「またキレイな猫だね。買ってきたみたいだわー」
父「ちぃ〜さいなぁー。踏みつぶすなよ?」
親たちに何もお構いが出来ず、むしろ母は夕飯の準備、床の水拭きまでなぜかしていってくれた(TT)父はニャロメと久々だったので戯れて、ウッドデッキ周りのDIYの強化をやりたそうにウズウズして色々言っていた。
しかしいつも父も母も気を使って「旦那が帰って来る前に帰る」と言って行ってしまうのだ。
ほんとなら会いたくて仕方ないのだろうけど(特に母。笑)、仕事から疲れて帰ってくるのに嫁の親がくつろいでるなんて失礼だし、気をつかわせるのは可哀想だというのだ。
……ほんと、、気が利くってこういう事。素晴らしいと思う。相手がしてもらいたいことだけして、自分らの望みは何ひとつ叶える事なく立ち去る。。絶対わたしも見習う……!!!
さてさて、ご飯の準備もしなくて良いし。明日も休みだし!(事故の事は、子猫の捜索で半分は頭から消えていた。休みが潰れて悔しかったが、結構もうどうでも良くなっていた。あとは保険屋さんが何とかする!)


『……みぅ!……』
「大丈夫、大丈夫だよー」
絶対お腹減ってるだろうに、喉も乾いているだろうに。貰った缶詰やニャロメに買っていたミルクをあたえようとしても手をつけようとしない。
指に付けて、口に塗るとやっとぺろっとしてくれるだけ。。
「うーん。。まだ緊張してるからかな……。」
わたしは先ず子猫を迎えても、ニャロメを全て優先すると決めていた。嫉妬して子猫を嫌って、わたしにもスネてしまったら元も子もない。
ストレスがかかってしまっては一生一緒なんて無理になる。
先ずはニャロメにご飯、ミルク(いつもより濃いめ)、いつも爪切り後にしかあげないおやつまであげた。
抱っこもしたが、既に子猫の匂いが手に付いていたのか……
『ぶにぁーぁ!(嫌じゃ!離せーぃ!)』
といって、初めてではなかろうか。あんなに大好きな抱っこを、ニャロメは拒否したのだ。。
明らかにソワソワソワソワ。子猫の匂いをかぎに行ってはお互いに、
『『ハーッ!!!!!』』
「怖いねー、そうだね(;´Д`)でも大丈夫だよ。いい子いい子って。ねー?」
『『ハーッ……!!!(大丈夫じゃない!!!)』』
「大丈夫、大丈夫だよー。。(半分自分に言ってる)」
ニャロメはとにかく匂いが気になるようだ。匂いの交換とかが良いと前に何かで見た事がある。
拭き取るシャンプーのような、ペット用のウェットシートでニャロメをささっと拭き取る。続いて子猫。見た目キレイだが、一応全部拭く。そしてもう一度ニャロメを…………だが、一瞬しか拭かせて貰えなかった( ¯―¯٥)
やはり子猫の匂いが何か『違う!!!やめろ!!!』とさせているようだ。縄張りとか、そういうモノなのだろうか。
急ぎ過ぎても良くないか……。
一先ずはニャロメを安心させないといけない。
手を石鹸をつけて洗い、人間は感じない程度の匂いを落とす。
「ニャロメ♪おいで^^* よしよーしよしよーし♪よっしよっしよっし……♪」
匂いを落としたら、抱っこさせてくれた。
赤ちゃんあやすみたいに揺さぶるのも普段好きで、よくやる。いつもならくつろいでリラックスしてそのまま眠ったりするのだが、、それでもやはり子猫が気になるようだ。
子猫も部屋を少し探索し始めた。ニャロメはその後を付いて行き、何かと威嚇。
『そこはワイの場所や!』『そこもワイの!』『ワイの!!!』という感じだろうか。
子猫はファンヒーター(いい加減しまわないと……)の裏側を見つけたので、隠れる。
人間界でも気になる存在はドキドキとして、気持ちが高揚して落ち着かないものである(多分全然この場合と意味は違う)。
それを乗り越えて究極、居ても気にならない位、でもいないと困る空気のような存在が本当に自分が気を許し、心地良いのだ!!!(やっぱ、ちょっと今は違う。。)
とにかく危なくなりそうだったらこちらに気を向けさせ、紛らわす作戦に。お互いをわかりあうには、多少の接触はしないとならない。(本当はじっくり時間かけた方が良いのだろうが……)
なので、何するわけでもない。しばらくほっとく。。
ニャロメも口先だけの威嚇はするが、飛びかかったり引っかいたり噛んだりとかは全くしなかったので、ほぼ危なくはない。
子猫は隠れたままである。
時間がたつにつれ、ニャロメも少し落ち着いたようだ。
そんなこんなしているうちに夫が帰って来た。ニャロメも玄関まですっ飛んで行き、抱っこされてリビングまで戻って来た。
「おかえりーー(TT)」
「ただいま(;´Д`)!どこぶつけたって?」
まぁ、とにかくご飯食べよー!となり、夫は着替えて席につく。
「そこ、隅っこにいるよ笑。。」
「え。………………あっ(*º∀º*)ちっっちゃ!!!かわいーーー!!!(小声)」(言う事同じだ。笑)
2人とも腹ペコなのでとにかく先にご飯食べ……終わってからで良いのに、夫は待てなかった。
「先にうちらに慣らす!!!」
子猫を無理やり引っ張りだす事はせず、隠れているところを優しく出てくるように促し抱き上げた。


『みぅ!』
身体を仰向けにされるのはイヤなようだ。

「ちょっ、笑」


「ぶーらぶーら」
「やめなさい笑」

『…………』

「なんか濡れてる……」
「緊張してるんだよ( ¯―¯٥)」
名前をどうしよう、と。
夫「ウナギイヌ……」
「ちょっとそれは思ってた笑」
夫「ガチャピン?」
「うーん……なんか、全然違う( ¯―¯٥)」
夫「ピコ?」
「ティッシュ見て言ってんの笑」
「にゅー(new)ちゃんは??」
夫「違う」
「にゃんにゃは?ずっと車ん中そう呼びながら探してたよ笑」
夫「違う」
うーん…………。
夫「ホウレンソウ!」
「……(前にもし子供できたらホウレンソウと付けたいと言われ、苦笑いしてたが今やもう無反応 笑)」
夫「わらび!」
「あ、なんかそれっぽいねー!いいかも?わらび♡」
???『……(無反応)』
良いけど、なんか、もう一声。。
夫「……ヘチマ……?」
「……ヘチマ!?それはかわいい!」
夫「ヘチマー!ヘチ♡」
「ヘチマ( ´ ▽ ` )」
わたしたち夫婦、なかなか一般的な感じではないので……かわいいと感じるところもズレているのだと思われる。。
が、とてもこの子には【ヘチマ】という名前が似合ったのだ。
ヘチマ『…………(何を盛り上がってんのやら)』


「ニャロも、おいで!」

『…………(……やだ(´-ε-`))』
んもう( ¯―¯٥)。。
何かと声かけながら、これ以上スネないように。
(^ω^;)。。。。
ヘチマの方はこの日のうちにちょっとずつは慣れてくれたようだ。。
ニャロメの方が心配( ̄▽ ̄;)。。